記憶の中へイングリッシュスコーン

人生最高のイングリッシュスコーンは21歳の時に出会った。
イギリスをバックパック旅行している時だった。
今のようにインターネットが充実していない時代、宿泊先の予約はインフォーメーションに頼るしかなかった。
しかし、スコットランドから南下してイングランドにたどり着いた時は日が暮れてインフォーメーションは既に閉まっていた。
ウィンダミアの田舎町、大きなホテルなど無く民家に宿泊するB&Bが主流のまちだった。
このB&B、外観ではどの家が宿泊所なのかがわからない。
「野宿か…。」
そんな思いが頭をよぎった時、一人の女性が声をかけてきてくれた。

「寝るところ探しているの?予算は?」
「わかったは。私に任せて。」

こうして泊まることが出来たB&Bは一泊1500円のドミトリーに慣れた私には綺麗すぎた。
カーペットを汚すまいとつま先立ちになったのを覚えている。

B&Bはベッドアンドブレックファーストの略称。
朝食が付くのだ。
そして、そこで出会ったスコーンが人生最高のイングリッシュスコーンだった。
そのB&Bのおばあちゃんの手作りスコーン。
クローテッドクリームがどうのこうのではなく、そのスコーン自体の美味しさに感動して涙がこぼれそうになりました。
それから日本でも美味しいスコーンを探したのですが、どれも美味しいと感じる物がありませんでした。
スコーンとは通常はこういうものなんだと、あのB&Bが特別だったということを知りました。

この度、Cafe&Hair Salon Ohanaでは専属パティシエとディスカッションを重ねて当時の思い出を引出したスコーンを作り上げました。
もちろん、全くその通りに再現することに躍起になるのではなく、自分が重ねてきた人生経験の思いを更に補正値に加えました。
ドライフルーツはドライフルーツを作ることから、ローストナッツはローストするところから。
とにかく手間ひまかけております。

この様な製品を提供できることを幸せに感じます。

イングリッシュスコーン English Scone ¥230 (売切れ次第終了)